「菊乃や」誕生秘話5 ～体験できる町屋として～

菊乃やの再生にあたり
身を持って感じた町屋数の減少や
それに伴う技術継承の課題、町並みの保全等
修復後も様々な思いが胸に残り続けることとなりました。

そこで、菊乃やを（当時）市内唯一の
一棟貸し施設として始めることになったとき、
ホテルでも旅館でもない
「金沢のもう一つの我が家」としてご滞在頂くことで、
日本家屋のもつ情緒や先人の叡智を
より身近に感じて頂きたいと思ったのです。

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爽やかな井草の香りと手触りが心地よい手編みの畳や、
雨音が耳にやさしい番傘、縁側を彩る金魚など、
家の中には四季折々の金沢の暮らしを体験して頂ける
様々な「仕掛け」を散りばめています。

町屋ならではの滞在を通して、お客様の心にいつまでも残る
旅のお手伝いができれば幸いです。

ささやかではございましたが、
これにて「菊乃や」誕生秘話を締めくくりたいと存じます。
今後も変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

＜終＞